新入社員たちが抱く仕事への価値観とは? 2026年度 新入社員意識調査アンケート【SMBCコンサルティング発表】
SMBCコンサルティング株式会社では、2026年4月に開催した新入社員研修に参加した2,594名に対し、就労などに対する意識の実態を把握することを目的としたアンケート調査を実施。その結果を公表します。
アンケート概要
調査期間:2026年4月2日〜2026年4月16日
対象:2,594名(SMBCコンサルティング主催の新入社員研修受講者)
方法:全14問のマークシート方式によるアンケート
アンケート結果

「対面のみ」と「対面とオンラインの両方」の回答がほぼ同数で、「オンラインのみ」は過去最低を更新。アフターコロナにおいて、対面とオンラインを組み合わせる形が一般化した一方、オンラインで面接を完結させる形は下火になっていることが伺えます。

過去4年と同様、「雰囲気がよい」(前年度比1.0ポイント増)が差をつけて最上位。「業績が安定している」は前年度から1.8ポイント増で、上位3番目に浮上しました。「給料がよい」の回答が過去最高を更新したことも含め、「安定」を求める傾向が強まっている可能性が伺えます。一方で「社会に貢献している」の回答は減少傾向が続いています。

「収入が得られる」「自己成長できる」が例年同様、上位二つの回答となりました。調査開始以降、減少傾向が続いていた「新しいことに挑戦できる」「新しい人間関係を構築できる」が、いずれも前年度に比べて回答割合を増やしました。

社会人として期待を抱く一方、どのような点に不安に感じているのでしょうか。
「仕事をうまくこなせるか」「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」という“仕事”に対する不安が、上位2つを占め、いずれも前年度比増。その次に「私生活とのバランスが取れるか」が、前年度比1.9ポイント増で続きました。社会全体としてワークライフバランスへの理解が進んでいる一方で、新入社員たちにとってはまだまだ「気になる点」として認識している可能性があります。

新入社員たちは会社に対して、何を求めているのでしょうか。
風土面では、「残業がない(少ない)・有給休暇が取得しやすい」(前年度比0.8ポイント減)が5年度連続で最上位。「自分のペースで働ける」は前年度に比べて1.0ポイント増やし、3番目に浮上しました。「お互いに助け合う」「遠慮せずに意見を言いあえる」といった“風通しのよい職場”を求める回答も上位に並びました。

制度面では例年同様、「給与・待遇がいい」が圧倒的に多く、「希望の職種、勤務地への配属」が続きました。「充実した教育・キャリア開発支援がある」「研修・セミナー受講などの教育支援」は、いずれも前年度比増で、しっかりとした教育環境を求めている傾向も伺えます。
「年齢に関係ない実力での昇給・昇格」は前年度比2.3ポイント減で、過去最低を更新。評価に対する考え方に変化が生じている可能性もあるので、企業側は今後、注視する必要があるかもしれません。

「どちらかというと仕事を優先したい」が前年度比2.1ポイント増で、過去最高を更新しました。ただ一方で、「どちらかというとプライベートを優先したい」「プライベートを優先したい」の合計が8割強となり、依然としてプライベートを重視する傾向が続いています。

「積極的にコミュニケーションを取ってくれる」「丁寧な指導をしてくれる」「良いところがあれば褒めてくれる」などが上位を占めました。自分に対して積極的かつストレスの少ないアクションを取ってくれる先輩・上司を求める傾向が続いています。今回の調査でも、先輩・上司の能力や資質はあまり重視していないことが伺えます。

「仕事を通じて成長できること」(前年度比1.7ポイント増)と「人間関係の良好な職場で働くこと」(同2.3ポイント増)が、いずれも前年度からポイントを伸ばし、上位で拮抗しました。安定した場所に身を置いたうえで、自らの成長を大事にしたい新入社員が増えている傾向が伺えます。

自分の能力については、どのように考えているのでしょうか。
「相手の意見を丁寧に聴く力」が例年同様、最上位の回答でした。また、「自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力」が前年度比1.8ポイント増で、過去最高を更新。これは、グループからはみ出だされないように、“空気”を読んで行動する力が発達していることの裏返しともいえそうです。
※各項目は経済産業省が提唱する「社会人基礎力12の能力要素」に基づいています。

不足している能力については、「自分の意見を分かりやすく伝える力」の回答が最も多く、「他人に働きかけて巻き込む力」が続きました。3番目には「ストレス対応する力」が浮上。「新しい価値を生み出す力」が4番目だったことも含めて、自身が先頭に立って周囲を巻き込んで、壁にぶつかりながら物事を進めることに対して、苦手意識をもっている可能性が伺えます。

Q11の回答を概ね反映しているようです。自身が先頭に立って周囲を巻き込んで物事を進めることに対しては、苦手意識を抱く一方、課題とも捉えていることを示しています。

スペシャリスト、ゼネラリストの順番は昨年度から変わりませんでしたが、いずれも前年度比減。3番目だった「組織やチームを率いる管理職」は前年度比2.2ポイント増で、過去最高を更新しました。

「できれば今の会社で働き続けたい」が前年度比2.6ポイント増で、調査開始以降、過去最高を更新となり、過半数を占めました。その一方、「いずれは転職したい」は減少傾向が続いています。
「入社時から転職を見据えている」などと言われることも多い新入社員たちですが、Q13で「組織やチームを率いる管理職」が過去最高だったことも含め、今年度の調査では、自身のキャリアに関しては保守化している傾向が見て取れます。
過去のアンケート調査結果
・2024年度 新入社員意識調査アンケート【ダウンロード版】
・2022年度 新入社員意識調査アンケート【ダウンロード版】








