REPORT 【レポート】経営者に必須の情報とつながりを得る、特別会員のための集いの場/SMBCグループ経営者交流会

7月7日、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京に、経営者が続々と集まってきた。毎年恒例の「経営者交流会」の参加者、その数およそ350名。広大なコンベンションホールがぎっしりと埋まった。
イベントは二部構成となっており、まずは講演会が開かれる。この日演台に立ったのは、金間大介・金沢大学教授。イノベーション論などを研究する金間教授が取り上げたテーマは、「なぜ今の若者は目立つことを恐れるのか?」というものだった。
現代の若者、とりわけZ世代の気質と行動特性、その背景にある社会構造について、若者の視点に立って論が展開されると、聴衆は引き込まれた。そして、若者とどう向き合っていくべきかについて、金間教授は、目立つことを極端に恐れ、安定志向の今の若い世代には、つど「ありがとう」「助かった」と具体的なフィードバックを心がけること、日頃からプレッシャーをかけないよう配慮することが重要と解説。今日から使える方策を含んだ実のある講演に、経営者はこぞって熱心に耳を傾けていた。
交流会の会場風景。冒頭では三井住友銀行福留頭取による、社会情勢を鋭く分析するスピーチもあった
講演後は、会場を移して交流会が開かれる。三井住友銀行の福留頭取による挨拶のあと、参加者同士やSMBCグループ各社の役職員を介しながら、顔を突き合わせての情報交換と懇親が和やかに進められていく。
「私は若輩で経営の任に就いたばかりですので、わからないことがたくさんあります。ぜひご指導のほどお願いします」
「今日の講演内容は興味深かった。うちの20代社員も価値観が我々とは違って……」
「昨今は資材集めのコストが高騰してしまってかないません御社ではどんな対策を考えておられますか」
名刺交換かたがた繰り広げられる会話は、思いのほか踏み込んだ内容にも及んでいる様子。参加者それぞれが、高い目的意識と大きな期待を胸に抱きながら、この場に集まっていることを窺わせる。多様な分野の経営者が集まるため、普段出会えない人とのつながりを通じ、新しいビジネス上の関係を築くことができるようになる。これにより、自社の事業に新たな視点をもたらし、従来の枠を超えた発想を得られる可能性があるのだ。
そして、なによりも参加者のほとんどが経営者ゆえに、みな同じような悩みや課題を共有。「経営者交流会」は、多くの経営者にとって有意義な、毎年外せない行事となっているのだ。
この特別な場は、エリアごとに時期をずらしながら順次、全国12都市※で開催されていく。※2025年度予定
交流会の会場では、名刺と内容の濃い会話が行き交う。経営者同士のつながりがここで生まれていく
SMBCグループ経営者交流会とは
SMBC経営懇話会の特別会員がエリアごとに集う場。経営を担う方々を対象に「異業種交流」と「ネットワークづくり」の場を提供しており、会員同士の親睦を深めるとともに、頭取はじめ三井住友銀行の本部役員・関連部長・部店長らも出席し懇談の機会が設けられる。全国12都市15会場※で展開。北海道(札幌)、東北(仙台)、東京、神奈川(横浜)、静岡、東海(名古屋)、大阪、京都、神戸、姫路、広島、九州(福岡)で開催される。
◎文/山内宏泰
◎「SMBCマネジメント+」2025年9月号掲載記事
プロフィール

SMBCマネジメント+編集部
SMBC経営懇話会 特別会員のお客さまへ毎月お届けしている会報誌です。旬のテーマを取り上げる特集記事、人を育てる(人材育成についてのインタビュー)、注目企業の紹介など、お客さまの経営課題解決に役立つ情報をお届けいたします。