株式会社矢野経済研究所 提供 注目市場レポート【アパレル】22年12月
【業界アウトライン】
アパレル業界では、天然素材や再生衣料など、環境に配慮した商品の提案や、脱プラスチックに関連した包材の見直しなど、サステナビリティやSDGsを意識した取り組みが加速すると見込まれる。
アパレル業界では、天然素材や再生衣料など、環境に配慮した商品の提案や、脱プラスチックに関連した包材の見直しなど、サステナビリティやSDGsを意識した取り組みが加速すると見込まれる。
レッグウェア市場
※出典 矢野経済研究所
市場環境
・2022年度のレッグウェア市場規模は、5,200億円(対前年度比98.1%)と見込まれる。
・同市場は、コロナ禍でストッキングを着用するシーンの減少や、ビジネスシューズの利用機会の低下による、ビジネスシューズ用靴下の需要の減少のほか、夏の猛暑や冬場の暖冬傾向などの気候や社会情勢などの外的要因を受け、厳しい市場環境が継続している。
業界動向/事業者動向
・同市場は、ビジネスシーンで利用機会が多いストッキングやビジネス用シューズの需要が減少傾向にあるものの、コロナ禍でのテレワークの普及により家で過ごす時間が増加したことで、レギンスや家で履くおうちソックスやお休みソックスなどのレッグウェアの需要が高まりつつある。
・また、事業者のなかには、更なる販路の開拓に向けて、コンビニエンスストアやドラッグストア、ディスカウントストアへのアプローチを強化する動きや、新規顧客の獲得に向けて異業種とのコラボレーションによる自社ブランド商品の展開を図る動きも見られる。
ランニングシューズ市場
※出典 矢野経済研究所
市場環境
・2022年度のランニングシューズ市場規模は、947億7,000万円(対前年度比119.3%)と見込まれる。
・同市場は、コロナ禍での運動不足解消を目的としたジョギング、ウォーキングなどのエクササイズ需要の増加により、市場規模は回復傾向にある。
・一方で、マラソン大会などが中止や延期となるなど、市場環境が好転する要素が少ないことから、本格的な需要回復には至っていないと見られる。
業界動向/事業者動向
・同市場では、スポーツ量販店が主な販売チャネルとなりつつあるほか、近年では、高機能性を追求したパフォーマンスランニングシューズのラインナップを強化する靴専門店も多く見られる。
・その一方で、パフォーマンスランニングシューズは専門性が高いことから、販売時のカウンセリング販売に苦慮している販売事業者も見受けられる。
・そのほか、製造事業者側では原材料価格の高騰の影響から一部商品の卸値の値上げを検討する動きが見られるものの、市場が本格的な需要回復に至っておらず、販売価格への反映は難しいと見込まれる。
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