INTRODUCTIONS データをよき相棒に。トレンドやトピックスをまとめた「注目市場レポート」の活用方法

SMBC経営懇話会が提供するメニューに「注目市場レポート」のダウンロードサービスがあります。これは幅広い業種・業界の現況を数字で知るもの。企業会員の方は誰でも追加費用なく利用できます。レポートを提供している株式会社 矢野経済研究所の石井利彦執行役員に、データを読み解く重要性についてお聞きしました。(上部写真)「100人規模の専門研究員が、あらゆる産業分野について日夜取材をして、生きたデータを作っています。そのエッセンスを『注目市場レポート』として提供しています」と語る矢野経済研究所・石井利彦執行役員


COMPANY PROFILE

株式会社 矢野経済研究所
1958年に創業した、日本の市場調査会社のパイオニア。情報提供やコンサルティングによって顧客の事業活動を支援する。https://www.yano.co.jp/


結果を出している経営者は数字への感性が独特で鋭い


矢野経済研究所は老舗の市場調査会社。提供する情報の信頼度の高さで知られている。


「私たちの強みは、大きく三つあると考えています。一つ目はカバー領域の広さ。どなたがアクセスしても欲しい情報が見られるよう幅広くラインアップを揃えています。ベースとなる情報を数多く集めなければなりませんが、私たちは日本の全産業分野に専門研究員を配置し、調査レポートを作っています。二つ目が企画力。日々の取材活動の中から独自にテーマを設定し調査を進めてレポートを発表しています。三つ目はテーマが細分化されていること。マクロデータは公的機関からも出ますが、さらに細分化したものが欲しいという要望をよく耳にします。ピンポイントで『ここの市場動向を知りたい』という声に応えられるよう態勢を整えています。多数の専門研究員が取材を重ね、膨大な一次情報から現在のトレンドや市場のトピックスをまとめます。SMBC経営懇話会の『注目市場レポート』は、こうした強みを活かして作っています」


ビジネス上のあらゆる意思決定において、経営者層は常に確かな根拠に基づき、さまざまな判断を下さねばならない。


「データをよき相棒にしていただければと思います。とりわけ中小企業の経営者はデータに強いことが求められます。自前で調査部をもつような大企業と比べると情報量に限界がありますので、自ら情報を取りにいく姿勢が必要です。データは目の前にあるだけでは何も生み出しません。重要なのはどう読み解き活用するかという、使い手の意思と行動力です」


では、「注目市場レポート」をどのように活用すればいいのだろうか。


「まずは自社の戦略検討材料とすることです。新事業を始めるとき、自社の置かれた状況はわかりますが、他社や業界全体の動向はなかなか把握できません。その際にレポートを参照いただければ、概況がわかるかと。また顧客や付き合いのある企業が所属する業界の動向もチェックすると、今後の発注量を予測できたり、付き合いの深度を再考できます。さらに自社の事業と直接関連性のない市場レポートにも目を通しておくと、視野が広がります」


レポートには「次世代型養殖ビジネス市場」「終活関連ビジネス市場」「肥料市場」など、多種多様なものが並ぶ。いまや競合相手は身近にある企業だけではない。経営者がさまざまな業界の市場のデータに日頃から触れていることは、新しい事業やアイデアを創造するのに役立つはずだ。


「データを正しく見る力は一朝一夕では身に付きません。常にレポートを見る習慣を付けておくと、だんだんと勘どころがわかってきます。そうすれば数字にだまされないようになりますし、世の中のトレンドや変化にもいち早く気付けます。しっかりと業績を挙げておられる経営者は、基本的に皆さん数字に強い印象があります。計算が速いといったことではなく、数字に対する感性が独特で鋭いのです。」


注目市場レポートとは


話題の市場や発展の可能性を秘めた市場について、市場調査大手の株式会社 矢野経済研究所がまとめたレポート。市場の概況や将来展望、注目トピックなどを、A4判5ページ程度に凝縮し、原則毎週木曜日に発信している。PDFデータでダウンロード可能。




◎文/山内宏泰 撮影/菊池陽一郎

◎「SMBCマネジメント+」2026年1月号掲載記事

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