株式会社矢野経済研究所 提供 市場レポート【事業者向けサービス】22年12月

【業界アウトライン】
コロナ禍でのテレワークの普及・拡大や、働き方改革によるDX推進、生産性向上、業務効率化の高まり等により、アウトソーシングサービスや外部人材の活用が今後も進展していくことが見込まれる。

企業向け研修サービス市場


※出典  矢野経済研究所


市場環境

・2022年度の企業向け研修サービス市場規模は、5,320億円(対前年度比102.1%)と見込まれる。

・同市場は、コロナ禍でオンライン研修が本格化したことで、新たなサービス需要の取り込みにもつながったため、市場規模は拡大基調にある。

・現在は、集合型のリアル研修とオンライン研修を組み合わせたハイブリッド型の研修サービスや、複数の研修手段を掛け合わせたブレンデッド・ラーニングの提供が主流になっている。

業界動向/事業者動向

・同市場は、デジタル技術を活用した企業経営を推進する動きが活発化していることを受けて、急速に育成機運が高まりつつあるDX推進人材を対象とした研修サービスや、働き方改革に紐づいた生産性向上や業務効率化関連の研修サービスの需要が、拡大基調で推移している。
・また、旧来の「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」への雇用形態の変化に合わせて、個々の従業員のキャリア自律を促すことを目的とした人材開発に注目が集まっており、従業員を対象とした教育投資の動きは今後ますます活発化していくことが見込まれる。

人材派遣市場


※出典  矢野経済研究所

市場環境

・2022年度の人材派遣市場規模は、9兆8,000億円(対前年度比106.5%)と見込まれる。
・同市場は、飲食業や旅行業などの業種で需要の回復が遅れているが、事務職やコールセンター業務、IT関連などはコロナ禍を経ても高い需要が保たれていることから、経済活動の正常化・活発化に伴う人材需要の高まりにあわせて、市場規模の拡大が見込まれる。

業界動向/事業者動向

・コロナ禍以降、働き方の変化や、DX推進等による産業構造の変化から業務の最適化・効率化を進める企業が増えており、外部人材の活用に対する需要増が見込まれることから、各事業者ではRPAやAIなどの技術を活用したデジタルツールを導入し、サービスの提供体制を強化する動きが見られる。
・そのほか、事業者においては、新事業として企業からの需要が高い医療・介護などの業種や、プロフェッショナル人材に特化した人材派遣サービスを開発するなど、事業環境や企業ニーズの変化にあわせた事業強化の動きが多く見られる。


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