株式会社矢野経済研究所 提供 注目市場レポート【印刷・出版・コンテンツ】22年3月

【業界アウトライン】
2021年度のデジタルマーケティング市場は、1,356億円(対前年度比107.9%)と見込まれる。コロナ禍の影響を受けて、オンラインでの顧客とのコミュニケーション構築など、デジタルマーケティングツールの重要性が増している。

ライブ配信アプリ市場


※出典  矢野経済研究所


市場環境

・2020年度のライブ配信アプリ市場規模は、510億円(対前年度比110.9%)と見込まれる。

・ここでいうライブ配信アプリとは、ライブストリーミングによるインターネット上でのリアルタイムでの動画配信サービスを指す。

・同市場は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から中止や延期となったイベントや舞台、ライブなどの代替開催手段として、需要が高まりつつある。

業界動向/事業者動向

・同市場は、ライブ配信事業者が有力配信者(ライバー)を獲得、あるいは育成し、その有力配信者に対して視聴者(リスナー)が投げ銭と呼ばれる課金ギフト機能を介してマネタイズが行われている。
・ライブ配信事業者は、有力配信者が獲得する課金ギフトが収益になるため、ライブ配信事業者による有力配信者の発掘・囲い込みの動きが加速しつつある。
・なお、巣ごもり需要が一巡したことで、継続率の低下が懸念されるものの、アイドルや歌手などから新たな有力配信者が誕生する可能性もあることから、今後も市場規模は拡大すると見込まれる。

CRM(顧客関係管理:Customer Relationship Management)市場


※出典  矢野経済研究所


市場環境

・2021年度のCRM市場規模は756億円(対前年度比106.1%)と見込まれる。

・CRMとは、SFA(セールスフォースオートメーション)、コールセンター、マーケティング・アナリティクス、フィールドサポートなどの機能を有するシステムを指す。

・同市場は、中堅・中小事業者への導入が活発化しつつあることから、市場規模も堅調に推移すると見込まれる。

業界動向/事業者動向

・同市場では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、営業活動のオンライン化によるITツールを活用した顧客の情報管理や人手不足を背景とした単純作業の自動化、営業担当の業務把握及びマネジメント業務の効率化に向けた利用が増加する傾向にある。
・その一方で、CRMはユーザーの現場担当者が顧客情報などの入力作業を日常の業務として組み込む必要があるなど、導入から定着に向けた課題もある。事業者には、製品のユーザビリティ向上による情報入力のハードルを下げるなど、ユーザーが継続的に利用できる工夫の検討が求められる。

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