株式会社矢野経済研究所 提供 注目市場レポート【美容・健康】22年3月

【業界アウトライン】
2020年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模は、1,330億円(対前年度比94.5%)であった。ユーザーの中で、サスティナブルやSDGsへの関心が高まりから、自然派・オーガニック化粧品が再注目されている。

自然派化粧品市場


※出典  矢野経済研究所


市場環境

・2021年度の自然派化粧品市場規模は、メーカー出荷額ベースで1,018億円(対前年度比101.6%)と見込まれる。

・ここでいう自然派化粧品とは、化粧品の原材料に①天然植物原料を主成分としている、②化学合成成分の配合を抑制している、以上2つに該当する化粧品を指す。

・2022年度の同市場規模は、1,041億円(対前年度比102.3%)と見込まれる。

業界動向/事業者動向

・同市場は、サスティナブルな環境を意識したライフスタイルを目指すユーザーや敏感肌で一般の化粧品の利用が難しい女性の増加のほか、一般化粧品に求められる機能を有する自然派化粧品が流通するようになったことで、ユーザーの訴求力が高まりつつある。
・また、上位ブランドを中心にブランド専門店を軸とした販売チャネルが主流であるものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、通販チャネルも拡大する傾向にあることから、事業者のなかには、店舗出店戦略の見直しや通販チャネルを強化する動きがみられる。

オーガニック化粧品市場


※出典  矢野経済研究所

市場環境

・2021年度のオーガニック化粧品市場規模はメーカー出荷額ベースで340億円(対前年度比103.7%)と見込まれる。
・ここでいうオーガニック化粧品とは、①オーガニック認証を取得している、②使用原料の大部分を自社及び提携農園のオーガニック素材を使用している、③ブランドラインアップの大部分にオーガニック素材を用いている、のいずれかにあてはまる化粧品を指す。

業界動向/事業者動向

・同市場では、事業者の規模が比較的小さいことから、バラエティストアや化粧品専門店、自然食品店、百貨店などを対象とした卸販売が主流であった。しかしながら、近年は大手事業者の傘下となった事業者が、自社ブランド専門店を設けて販売する動きもみられる。
・また、事業者の中には、素材の産地、抽出・製造方法の訴求や第三者機関によるオーガニック認証を取得することで、他事業者や一般化粧品との差別化を図る動きもみられる。

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