名画で読み解く世界経済 ー 第2回 オランダ編 「移民戦略」に長けた商売の国・オランダが絵画の新しいマーケットをつくった

16世紀の大航海時代、地中海の覇者だったイタリアに替わり、新航路を発見したスペインとポルトガルが海の覇者となる。しかし経済の中心に躍り出たのは、スペインの圧政から独立を勝ち取ったオランダだった。大胆な資金調達であらゆるマーケットをつくり出す巨大な金融パワーは、やがて絵画の歴史をも塗り替えていく。(「夜警」〈レンブラント・ファン・レイン作〉というタイトルは、実は19世紀につけられた。本来は昼間を描いた絵だったが、表面のニスが黒ずみ夜のように見えたためだ )
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