SMBC経営懇話会 今月の耳より情報 ー 第10回 これ一冊で今知りたい実務情報がわかる いざというときに役立つ“社内ライブラリ”

経営実務の担当者が知っておきたい旬のテーマや人材教育に関するノウハウなどを、専門家による書き下ろしでコンパクトにまとめ、毎月刊行している「実務シリーズ」。社内にストックしておけば、いざというときに実務担当者の強い味方になってくれる一冊だ。



「実務シリーズ」は、SMBCコンサルティングが毎月刊行しているオリジナル書籍だ。SMBC経営懇話会の特別会員企業には、会報誌『SMBCマネジメント+(プラス)』などと一緒に1冊届けられる。


コンセプトは、「中堅中小企業にとってのミニ実務ライブラリ」。テレワーク時の労務管理、ハラスメント対策、仕事の段取り術、賃上げの戦略、事業承継など、毎号一つのテーマを取り上げ、総務・人事・労務・法務などの担当者に役立つ実践的なノウハウを、図表も交えて紹介している。人材教育のテキストとして、新入社員などに読んでもらうことを想定したテーマもある。


最大の特長は、その手軽さとサイズ感だ。1冊約80ページの新書判サイズに、知りたい情報がコンパクトにまとめられ、1時間ほどで読み終えることができる。持ち運びしやすいため、「通勤電車の中でも読めるのが便利」と利用者からも好評だ。



短時間で読めるよう、ページ数や文字量、レイアウトなどを工夫している



各部署の担当者が、自身の業務に関わる法改正や社会の新たな動きについて把握しようと思っても、忙しい仕事の合間に専門のビジネス書を読み込むのはハードルが高い。インターネットを検索すれば情報は出てくるが、正確性や質の点では不安が残る。その点、実務シリーズは、SMBCコンサルティングの顧問として「無料経営相談」サービスに携わる弁護士や税理士、社労士をはじめとした専門家や、同社のビジネスセミナーに登壇している講師陣が執筆。情報の信頼性の高さはもちろん、中堅中小企業ならではの目線やわかりやすさにもこだわっている。



タイムリーなテーマや関心の高いテーマが登場


近年で好評だったテーマの一つが、インボイス制度だ。2023年10月の制度開始に備え、まず22年6月には、社内の方針決定と体制整備に役立つ『インボイス制度の概要と企業の対応実務』を刊行。開始目前の23年7月には仕入れ先との取引に焦点を絞って解説した『インボイス制度導入に伴う独占禁止法・下請法上の留意点』を刊行した。


また、人材教育を取り上げた号は秋~年明けに発行することが多い。新入社員研修などの準備に取り掛かる時期だ。『ビジネス文書・eメールの書き方とマナー』や『新入社員の心得と実務─「できる新入社員」の条件』はロングセラーとなっており、時流を反映して内容をアップデートした改訂版を発行。若手の人材育成に役立てたり、入社前の内定者に配布したりする企業もある。


「関係者全員に読ませたい」「社内研修に使いたい」といった目的でまとまった冊数がほしいというニーズに応え、会員企業は各号1冊440円(税込)で追加購入できる。SMBC経営懇話会のコミュニティサイト「InfoLounge(インフォラウンジ)」からは紙面の内容をPDFで無料ダウンロードすることも可能だが、使い勝手という点で書籍購入を選ぶ企業も依然として多い。


実務ライブラリというコンセプトのとおり、社内の本棚に置いておけば、この制度、あの法律が知りたいと思ったときにすぐに読める。また、社内異動や中途採用で新しく加わった社員に、「そのテーマだったらこれを読んでみたら」とさっと手渡しするのにもぴったりだ。


実務シリーズは、25年1月の発行で第285号を迎える。テーマは「職場で頼りにされる人材になる!」。仕事に慣れてきた2~3年目の社員のための一冊となっている。引き続き、実務の現場で関心の高いテーマを取り上げた新刊も登場予定だ。ぜひ手に取って、社内で広く役立ててほしい。



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「実務シリーズ」



◎取材・文/村上あゆみ
◎「SMBCマネジメント+」2025年1月号掲載記事


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