SMBC経営懇話会 今月の耳より情報 ー 第2回 定額の月会費で費用を気にせず受け放題 質の高い多彩な講座で社員教育をサポート
社員研修を自前で企画し、実施するのは容易ではない。かといって、外部のセミナーを何度も利用すると費用がかさむ上、社員に習得させたいぴったりの講座があるとは限らない。
多くの中堅中小企業が抱えるこの問題を解決するのが、「定額制クラブ(来場型)」と「定額制Webセミナー(オンライン型)」だ。会員企業の社員数に応じた月会費だけで、研修担当部門や各社員が豊富な講座の中から必要な講座を選んで、受けることができる。
こうした定額料金(サブスクリプション)による受け放題方式は当サービスが生まれた2010年当時、日本では珍しかった。「受け放題にすれば、費用を気にしなくていい。外部の研修機関として、効率的に活用していただけるのでは」という、ある社員の提案から始まった。
現在、講座数は来場型で1,800本、オンライン型では200本を超える。テーマ数は500ほどで、来場型では時期を変えて同じ講座を複数回行うため、期中に異動になった社員や管理職になった社員の研修にも活用できる。
新入社員、中堅社員、管理職、経営者に至るまで、すべての階層向けの講座を用意。「会員企業様からは、自由に講座が選べるので、社員研修の年間計画が立てやすいと好評です」と東京会場担当の金子さんは語る。
他社交流が魅力の来場型と、各自のペースで学べるオンライン型
東京・大阪で開催する来場型は、「グループワークやディスカッションを通じての他社交流が大きな魅力」と語るのは、大阪会場担当の黒川さん。
他業種のビジネスパーソンの視点や発想を知る機会でもあり、自身のレベルを客観的に感じ取る貴重な機会でもある。対象者を絞った講座では、似た境遇で同じ課題をもつ参加者が親しくなり、交流を続けるケースも少なくない。
オンライン型は来場型の講座を凝縮した内容で、好きな時間に自分のペースで学びたい人向きだ。当初、動画は長いほどいいと思い、長尺で公開していたが、「YouTubeは長くても20〜30分。短く区切ったほうが観やすいと、チャプター分けを導入しました」(黒川さん)。
「育休中・産休中の社員から、復職に向けて学ぶ機会がほしいとのリクエストでオンライン型を活用している会員企業様もあります」(金子さん)。
国内外に複数拠点をもつ場合、社内の教育機会の平等化にも役立つ。また、来場型とオンライン型を併用する会員企業も多く、「来場型で得た学びを社内で発表する機会を設け、興味をもった別の社員がオンライン型を受講する活用法もあると聞きました」(金子さん)
人的資本経営が重視される昨今、社員にどんな研修を用意するのかは、人材獲得においてもポイントだ。当セミナーを社員教育制度として導入していることが、採用における大きなアドバンテージにもなるという。圧倒的な量、質の高さ、コストパフォーマンスの面に加え、SMBCグループという信頼・安心と、多くの強みがある。
一方、刻々と変化するビジネスの潮流や毎年行われる法改正に合わせて、最新の情報を提供するために、担当者は講義内容のアップデートを続ける。膨大な作業だが、黒川さんは「企画担当としてはそこが一番神経を使うし、大変ですが、面白いところでもあります」と話す。
今年度は新講座として、東京会場では情報セキュリティやレジリエンス、大阪会場ではSDGsや生成AI、ハラスメント相談窓口の対応実務など、現代ならではの実用的なテーマが多数加わり、充実のラインナップとなっている。
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◎取材・文/石橋真理
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