株式会社矢野経済研究所 提供 注目市場レポート【娯楽】22年9月

【業界アウトライン】
総務省統計局「家計調査」によると、総世帯のうち、2021年の教養娯楽における1世帯当たりの年間消費支出は27万697円(対前年比103.4%)であり、前年から8,986円増加した。

インドアプレイグラウンド市場


※出典  矢野経済研究所


市場環境

・2021年度のインドアプレイグラウンド市場規模は、110億円(対前年度比119.6%)と見込まれる。

・インドアプレイグラウンドとは、時間当たりの料金を収受するタイプの子供向けの屋内レジャー施設・遊具施設を指す。

・郊外のショッピングセンターを中心に開設されており、雨の日でも利用できるほか、子供を遊ばせている間に親が買い物をできるなどの理由から、高い集客力が期待されている。

業界動向/事業者動向

・同市場は、公園がボールの使用禁止や大声の禁止など遊び場としての機能が失われていること、また怪我を恐れて思い切り体を動かすような遊具が敬遠されていることから、インドア型の遊び場として需要が増加したものの、新規参入事業者も増加したことで、市場は飽和状態にあると見込まれる。
・施設には、ボールプールやビニール製玩具、コインゲーム、知育玩具など幅広い遊具が備わっているほか、近年では、トランポリンやボルダリングなどアスレチック系の遊具や、体を動かすのと併せて学びの視点などを取り入れた遊具など、新たなコンセプトを打ち出す施設も見られる。

子ども・ファミリー向け劇場用映画市場


※出典  矢野経済研究所

市場環境

・2021年の子ども・ファミリー向け劇場用映画市場規模は、980億円(対前年度比112.6%)と見込まれる。
・子ども・ファミリー向け劇場用映画とは、アニメーションのほか、ファンタジーや冒険物、特撮物など、家族で楽しめる内容の作品を指す。
・2022年度は、多くの作品が公開日を決定していることから、市場規模も拡大すると見込まれる。

業界動向/事業者動向

・同市場は、コロナ禍の影響から、感染拡大時には映画館の営業時間の短縮などの活動制限が見られるものの、2020年に実施した映画館の全面休業措置などは見られず、またアニメーション作品等の子ども・ファミリー向け劇場用作品の上映が多かったことから、2021年度の興行収入も増加に転じた。
・一方で、コロナ禍で全国的に映画館の休業や営業時間の短縮がなされた影響から、新作映画の上映延期や中止が相次いだこともあり、映画館ではなく動画配信サイトなどを通じて、オンライン上映された作品も見られた。

プロフィール

InfoLounge編集部

SMBCビジネスクラブ「InfoLounge(インフォラウンジ)」は、企業経営や人材育成、法務、労務などの領域で、実務に今すぐ役立つ情報をお届けするコミュニティサイトです。著名人へのインタビュー記事や注目企業への取材レポートのほか、実務支援コンテンツ、動画、セミナー・お役立ち資料など、盛りだくさんの内容で様々な情報をお届けします。

受付中のセミナー・資料ダウンロード・アンケート