一口メモ 人の役に立つ仕事

朝礼時の挨拶や、経営のヒントに――。日常の光景や歴史のエピソード、季節の話題等さまざまなトピックスを題材にまとめたミニコラムです。



日本における民間気象情報サービスの草分け、株式会社ウェザーニューズの創業は1986(昭和61)年。きっかけは1970年1月に福島県の小名浜港を襲った爆弾低気圧による貨物船の海難事故だった。「本当に役に立つ気象情報があれば、この事故は防げたかもしれない」。この事故をきっかけに、創業者の石橋博良(1947―2010)は海洋気象の世界に飛び込んだ。


ビジネスが拡大するきっかけになったのは、あるとき仕出し弁当業者が「明日の天気を教えて欲しい」と駆け込んできたことから。地域で予定されているイベントが実際に開催されるかどうかは、弁当業者にとっては大問題。同社には地域を限定して、より詳細な予報を出す技術がすでにあった。


同社ではいま気候変動問題に取り組んでいる。気候変動シナリオ分析にもとづき、大雨による自然災害や気温上昇による生活への影響、農作物の収量などの気候変動リスクを評価し、10年、20年後を見据えた気候変動への適応対策をアドバイスする。


人の役に立つことほど強いビジネスはない。あなたもときにはスマホから顔を上げて、空を見上げてみませんか。


◎「一口メモ」2021年9月号

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