Netpress 第2133号 新年スピーチ事例 令和4年(2022年)の干支は「壬寅(みずのえとら)」

昨年に続いて、新型コロナウイルス感染症に翻弄された一年も、いよいよ年の瀬となりました。来たる令和4年(2022年)に向けて、新年のスピーチ事例と十二支や干支などに関する情報をお届けします。


日本実業出版社 月刊『企業実務』編集部



「今年は寅年、勇猛果敢に目の前の課題に取り組んでいきましょう」


明けましておめでとうございます。みなさんとともに、新しい年を迎えることができました。


ご承知のように、今年は寅年です。寅は、十二支の3番目に当たります。時刻でいえば、午前3時から午前5時までの2時間、方角でいえば、東北東をさします。
また、今年は「壬寅(みずのえとら)」です。干支の組み合わせは60通りありますが、その39番めとなります。壬は、十干(じっかん)の9番目で、「草木の内部に種子が生まれた状態」を表わすとされています。


さて、ご存知のとおり、虎はネコ科の猛獣です。その力強く、雄々しいイメージから、古くから中国では「百獣の王」として称えられています。動物としての虎は、獰猛で人間にとっては危険な存在といえますが、一方で、神聖なものとして崇められたり、表現されたりしてきました。
たとえば、白い虎、白虎(びゃっこ)は、青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)とともに、東西南北を象徴する四神(しじん)の一つで、西方を守護し、勇猛さを司るといわれています。
また、虎は、徳の高さや威厳の象徴ともなります。「大人(たいじん)は虎(こ)変(へん)す」という言葉があります。「大人」とは、徳があって立派な人のことです。「虎変」とは、虎の毛が抜け変わっていくさまです。そこから、徳があって立派な人は、虎の毛が抜け変わって美しく鮮やかになるように、善い方向へと常に変化していくという意味になります。人格者が、見事に変化する、立派に輝く、と言い換えることもできるでしょう。
虎には、ほかにもいろいろなイメージや表現がありますが、いま紹介した勇猛さや力、徳や威厳というものは、私たちが日々、生活や仕事をしていくうえでも、とても大切なものではないでしょうか。
今年は、虎のように、勇猛果敢に課題に立ち向かい、自らを律して徳と威厳を保ち、善い方向へと常に変化していく、こんなふうに1年を過ごすことができたらいいですね。


新型コロナウイルス感染症と向き合うようになって、早いもので間もなく2年を迎えます。ワクチン接種や治療薬の登場などにより、ほのかに収束への道筋も見えてきましたが、まだまだ油断することはできません。
引き続き感染防止や健康に留意しつつ、アフターコロナを見据えて、一丸となって社業に取り組んでまいりましょう。みなさんの活躍を期待しています。


※このスピーチは約3分間を想定しています


●「虎」に関することわざ、格言、故事成語


苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)
悪政や過酷な政治は、人を食い殺す虎よりも恐ろしいもので、人々を苦しめるということのたとえ


虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)
虎の危険から逃れたのに、次は竜の穴に入り込んでしまうということで、次々に災難に見舞われることのたとえ


千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
後々、大きな災いのもとになることを知りながら、危険なものを放置することのたとえ


虎を画きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす)
虎を描いたつもりが、犬のように見えたことから、才能や能力のない者が人のまねをして失敗することのたとえ


市に虎あり(いちにとらあり)
事実ではないことでも、大勢の人が口にすれば聞いている者は信用し、嘘が本当になってしまうことのたとえ


●前回の「壬寅」(1962年=昭和37年)の重大ニュース


○ワスカラン山の大雪崩 

1月、ペルー最高峰のワスカラン山において、急激な気温上昇の影響により氷河が割れて大規模な雪崩が発生。麓の村々の数千人が犠牲になった。


○アメリカ初の有人宇宙飛行 

2月、ジョン・グレン宇宙飛行士が、マーキュリー6号に乗船し、アメリカ人として初の地球軌道周回飛行を行った(ライバルのソ連は前年に成功している)。


○若乃花(初代)が引退 

5月1日、第45代横綱・若乃花(初代)が引退を表明。「土俵の鬼」と呼ばれ、栃錦とともに「栃若」時代を築き、幕内優勝10回を数えた昭和の名力士。


○常磐線三河島事故 

5月3日に発生した東京都荒川区の国鉄常磐線三河島駅での列車三重衝突事故。最初に駅構内で貨物列車が脱線し、そこに上りと下りの旅客列車が多重衝突。「国鉄戦後五大事故」の一つとされ、死者160人にも及ぶ大惨事となった。


○キューバ危機 

10月、ソ連がキューバにミサイル基地を建設していることを察知したアメリカが、キューバの海上封鎖に踏み切ったことで緊張が高まり、核戦争寸前の状況に至る。結局、ミサイル基地は撤去されることになり、事態は収束に向かった。


●令和4年(2022年)の主な出来事(予定)


2〜3月 中国・北京で、冬季オリンピック・冬季パラリンピック開催


4月 改正民法の施行により、4月1日より日本の成年年齢が18歳に引き下げ


5月 沖縄県が、5月15日に本土復帰(沖縄返還)から50周年


7月 第26回参議院議員通常選挙(2022年7月25日任期満了)


10月 栃木県で、第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)が開催


11〜12月 カタールで、サッカーのワールドカップ(FIFAワールドカップカタール2022)が開催


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