クラウドファンディングの特徴

大阪大学は2018年10月にREADYFOR株式会社と包括提携し「大阪大学クラウドファンディング」をスタートしました。一般的にクラウドファンディングで集まる金額は平均数百万円とされており、大阪大学クラウドファンディングも学生が実行者の100万円未満のプロジェクトから医療系の教授やセンターとして取り組んだ数千万円のプロジェクトまで様々です。

大阪大学クラウドファンディングは、大阪大学への寄付金として税制優遇を受けることができる「寄付型」のクラウドファンディングになります。例えば、法人からの寄付の場合、寄付金の全額を一般の寄付金の損金算入限度額と別枠で損金算入することができます。個人の方も税制優遇が受けられます。

大阪大学未来基金という全学的な基金の活動の一環として進めており、取り扱うプロジェクトは、以下の基準で年3回、学内公募のうえ選定しています。

（1）教育研究上有意義なもの

（2）事業を通じて、新たな寄付者の発掘につなげ、寄付収入を拡大するもの

（3）研究のアウトリーチに資するもの、または社会課題に対する新しい知の社会・市民への展開に資するもの

（4）大学が行う教育活動のうち、特に社会との共創（Co-creation）が求められるもの

学内公募を経て採択されたプロジェクトは大阪大学公式クラウドファンディングとして実行することができ、学章や大阪大学ロゴマークの使用が認められています。

大学としての意義

クラウドファンディングはインターネット上に寄付の呼びかけをするだけでなく、各プロジェクトの研究者・職員の積極的な関与が重要な要素となります。

クラウドファンディングを利用すると

・資金調達と同時に研究を社会に伝えることができる

・自分の研究について市民からのダイレクトな反応が得られる

・既存のファンドでは難しかった研究テーマの資金が獲得できる場合もある

など、従来の研究資金獲得とは違ったメリットがあります。

大阪大学クラウドファンディングはまさに、大阪大学のモットーである「地域に生き、世界に伸びる」を体現する手段であると考えられます。

これからも、卒業生、地域の方々をはじめ多くの人とつながり、ご支援をいただきながら、研究の成果を社会に還元し続けます。

クラウドファンディングの実績

大阪大学はREADYFOR株式会社と提携後、5年3ヶ月（2024年1月時点）の間に32のプロジェクト（総支援額2億8千万円）を公開して参りました。

2023年には6つのプロジェクトを公開し、皆さまからの温かいご支援をいただき、全て達成することができました。

日頃より温かいご支援、応援を下さっている皆さまに感謝しかありません。

※現在チャレンジ中のプロジェクトはこちらから

寄付者へのアンケート結果

READYFOR株式会社からのメールマガジンを通じて2023年1月16日～31日に寄付者へのアンケート調査を行いました。

回答者数は34名と少ないものの、調査結果により、寄付者の意向を知る貴重なデータを得ることができましたので以下に一部ご紹介いたします。

ご支援のきっかけは、実行者と知り合いであることが多いが、一番はプロジェクト内容に共感し発展することを期待すること、また、大阪大学への期待度も高いことが分かりました。

また、SNSやREADYFOR内をブラウジング中にプロジェクトを見つけ、実行者の熱意に共感し、ご支援いただけるケースもあることが可視化されました。

調査結果から、支援することを通じ「大阪大学に貢献できた」と感じる方が多いことも分かりました。大阪大学クラウドファンディングならではの意味合いもあります。

詳細はこちら
（※外部サイトへ遷移します）